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カームダウンボックスに内蔵されている調音材のご説明

今回はカームダウンボックスに内蔵されている調音材につきまして、詳しく説明させていただきます。

はじめに、「調音」という言葉について。

「吸音」「防音」「遮音」という言葉は聞いたことがあるかと思いますが、「調音」はあまり聞き覚えのない言葉ではないでしょうか。

簡単に言うと、吸音は「音をはねかえさない」、防音は「内部の音を外に漏らさない、外部の音を中に入れない」、遮音は「音を裏側に通さない」という意味です。

対して調音は、漢字の通り「音を整える」ことを意味しております。不要な雑音を吸収しつつ、聴こえやすく、快適な音にすることができるのが、当協会にて扱っているカームダウンボックスに使われている調音材です。

上の表は、その調音材の吸音率を表したものとなります。中音域から高音域にかけての幅広い音域を吸収します。

聴こえやすさに関しましては、一般的な吸音材は音を全て吸収するため、音がこもって聴こえたり、長くいると閉塞感や圧迫感を覚えることがあるのに対して、こちらの調音材は、幅広い周波数帯の不要な部分(雑音)のみ吸収しつつ、会話に必要な母音は強く跳ね返すという特性があるため、非常に聴こえやすい、自然な音環境へと整えます。

こちらのカームダウンボックスは、川崎市のとどろきアリーナやカルッツ川崎、川崎市役所本庁舎にも設置をしております。

今後もカームダウンボックスの提供を通じて、音環境のユニバーサルデザインの実現に向け、地道に活動を推進して参ります。

一般社団法人国際調音・整音協会(ISAAA)は、活動を支援して下さる賛助会員様を募集しております。皆様の志をお待ち申し上げます。

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