お知らせ

児童精神科医 黒川駿哉様よりカームダウンボックスのご利用報告をいただきました

2024年5月に福岡県福岡市のはつき診療クリニックに提供いたしましたカームダウンボックスにつきまして、ご担当者様の黒川駿哉様(X:@shunya5)よりご利用レポートをいただきましたので一部ご報告させていただきます。

2024年4月よりNPO法人Chou・chouが月に1度開催している「フリースペースはじまりの基地」の活動場所であるはつき診療クリニック内のデイケア室に設置していただいております。

1回目の開催時は、部屋のカーテンを閉め、照明を薄暗い状態にして設置しておりました。

お子さまより、小学4年生女子「落ち着く」小学5年生男子「基地みたいでいい」「圧迫感がない」、スタッフより「想像していたより大きい」「しっかりしている」といったコメントをいただきました。

しかし、初回で参加者も多くなく、騒がしくもなかったため長く入る子はいなかったそうです。

2回目の開催時は、開口部を壁に向けて設置し、BGMを流したり、料理をしていたり、モルックや柔らかいボールでサッカーで盛り上がる時間があったりと、比較的にぎやかでした。

自発的に入っていく利用者は少なかったものの、自閉傾向が強い言語化が苦手な小学4年生女子が満面の笑みでグッドサインを示しました。他にも高校1年生女子より「こういう逃げられる場があると嬉しい」、スタッフの方より「全体の盛り上がりに必ずしも参加しなくてもいいんだ、自分のペースでいいんだというメッセージになり、それが安心感につながっている」といったコメントをいただきました。

3回目の開催時、中にキャンドルとYogiboを設置し、すぐ横にイヤマフ、オイルタイマーなどのセンサリートイ、重いひざ掛けを用意したところ、セットで使用するお子さまが多かったそうです。

小学3年生女子「静か・落ち着くね」小学6年生男子「僕はパニックになるときにこういうところがあるだけですぐに回復できる。今日は使うことがなかったけど、僕の場合は入り口が壁を向いてた方がいいな」というコメントをいただいたり、小5女子「ずっとここにいたい、一緒に入って」と大学生ボランティアに話し、静かにお話をしたり歌を歌ったりして長時間過ごすお子さまがいらっしゃいました。スタッフの方からは「カームダウンボックスとYogiboがこの場の象徴になっている。温かい、優しい、思い思いの過ごし方をしていい、というのが伝わる。」「圧迫感がないから、入ってた時に違和感がないのがいい」というコメントをいただきました。

カームダウンボックスの設置する位置や中に入れるものなど工夫していただき、お子さまが快適に過ごすことのできる空間を作っていただいております。

また、カームダウンボックスが「はじまりの基地」の象徴の1つとして挙げられていることも大変嬉しく思います。

今後もカームダウンボックスの提供を通じて、音環境のユニバーサルデザインの実現に向け、地道に活動を推進して参ります。

一般社団法人国際調音・整音協会(ISAAA)は、活動を支援して下さる賛助会員様を募集しております。皆様の志をお待ち申し上げます。

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