設立趣意書

一般社団法人 国際調音・整音協会
(International Sound Articulation and Adjustment Association)

理事長 福島学

設立趣意書

~音環境の調整を介して、誰もが豊かな生活を送れる社会を創る~

 現代社会における急速なデジタル化や多様性を受け入れる社会の実現に向かうことは、人々の暮らしに多くの課題を提起している。それは今までの生活においては認識されていなかった課題が顕在化したり、I T 化に伴う新たな課題であったりジャンルや質は様々である。ネット社会が普及することにより孤立化が加速するなか、生活の豊かさを実現するには、家庭や地域のコミュニケーションを活性化させることが有益であると考える。
当協会は、コミュニケーションを活性化させるために「音」の持つ力に着目した。生活に身近な、子育てや教育現場、医療・福祉施設、あるいはオフィスなどの音環境の調整は、情操教育の質を高め、感情を安定化させ、集中力や効率、成果を高めることに繋がる。日常化しつつあるオンラインによるミーティングや学校の授業などで、音の環境を調整することは、ストレスのないコミュニケーションの実現だけではなく、脳の疲労軽減に繋がることも研究で徐々にわかってきており、この分野の可能性を示唆している。
音量や音質、音の反射などの調整を行うことを調音・整音と称し、調査・研究を進め、その概念を啓発するための様々なイベントや講座などを開催する。また、調音・整音に関するスキルを有した人材の育成を行う。更に公共施設や福祉施設などに調音・整音された環境を無償で提供するなどの取り組みをもって、人々の真に豊かな QOL の実現に寄与する様々な活動に取り組んでいきたい。

事業
・調音・整音に関する調査、研究の実施
・調音・整音の概念を啓発するためのイベント・セミナーの開催
・調音・整音に関するスキルを持つ人材育成のためのサウンド・ソムリエ資格の認定
・福祉施設等に対する調音・整音のための環境整備に関する寄付行為
・協会の会員、支援者、賛同者への情報発信や交流のための取り組み
・国内、海外における「音」に関する活動団体等との連携・協働の促進
・その他、目的を達成するために必要な事業