2023年12月に東京都足立区の某学校に提供いたしましたカームダウンボックスにつきまして、ご担当者様よりご利用レポートをいただきましたので一部ご報告させていただきます。
※以前の記事はこちら
聴覚防衛反応の強い児童が2名いるクラスに設置いたしました。
設置当初は、なんのスペースか分からず、覗いたり少しだけ入ってみるお子さまがいるくらいだったのが、そのうち長く入ってみるお子さまがあらわれ、入ると静かな環境だということが分かってきたようでした。
2週間ほどしたあたりから、聴覚防衛のあるお子さまのうちの一人が、登校後すぐに一度ボックスに入り、5分ほどして落ち着いたら出てきて、朝の支度などを始めるようになったそうです。
もう一人のお子さまは、授業中に落ち着かなくなった際に、自ら走り込むようにボックスに入り、不織布のカーテンを下ろし、5分ほどすると落ち着いて授業に戻るということができています。
以前、他施設の記事でも、泣いていたお子さまがボックスに入って5分ほどで落ち着いたというご報告をいたしましたが、気持ちを落ち着かせるまでにかかる時間の目安が5分なのではないかと思っています。具体的なデータとして提示できるよう、今後も皆さまよりご協力をいただけますと幸いです。
また、ご担当者様自身もカームダウンボックスを体験したそうですが、耳への圧が減り、頭が楽になった、高音が調整されるので音が聴き取りやすくなった、とのご感想をいただきました。
ご担当者様のX(旧Twitter)でもご報告をいただいております(こちら)。
音の聴こえやすさにつきましては、後日別の記事にて説明させていただければと思います。
今後もカームダウンボックスの提供を通じて、音環境のユニバーサルデザインの実現に向け、地道に活動を推進して参ります。
一般社団法人国際調音・整音協会(ISAAA)は、活動を支援して下さる賛助会員様を募集しております。皆様の志をお待ち申し上げます。